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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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嵐山散策〜天龍寺・清涼寺・常寂光寺

こんにちは如月東子です。

晩秋(初冬?)の嵐山に行ってきました。

嵐山は、京都の中でも人気の観光スポットですが、
私ははじめての訪問。

お目当ては、天龍寺の庭園清涼寺釈迦如来像です。

阪急嵐山駅方向から渡月橋を渡ります。

渡月橋



天龍寺

臨済宗天龍寺派の本山。

足利尊氏が、後醍醐天皇の菩提を弔うために、
夢窓疎石という臨済宗の僧侶のすすめで創建したそうです(1345年)。

「曹源池」という池を中心とする回遊式庭園は、
国の特別名勝指定の第一号であり、
世界文化遺産にも登録されているお寺です。

何度も火災にあい、創建当初の建物は残っていないようですが、
庭園は当時の趣を残しているとのこと。
借景(庭園外の風景を庭を形成する背景として取り入れる造園技術)が見事で、
外と内との違和感がまるでありません。
よくぞ600年あまりの間、この景観が守られたものだと思います。

天龍寺曹源池


全体に人が多いので「禅」な気分になるのは難しいですが、
曹源池を離れて庭園の脇道にはずれると、
ふと人が途切れ、静かな瞬間が訪れます。


枯れた中にも、コケは青く、赤く色づいた枯れ葉がよく映えます。
自然な趣ですが、よく手入れされたお庭で少し心が落ち着きます。

天龍寺庭



清涼寺

清涼寺は浄土宗のお寺。
源融(みなもととおる)が896年に発願して、
自身の別荘を、
阿弥陀三尊を本尊とするお寺にしたのが始まりとされています。

ちなみに、源融は、光源氏のモデルといわれた
当時の貴公子だそうです。

嵐山のメイン通りから少し離れているためか、
訪れている人は少なめでした。

清涼寺


仏像に関するものを読んでいるとときたま出てくる「清涼寺式」という言葉。

立像で、両肩から衣を垂らす形式の衣装が特徴です。
また普通はパンチパーマ風(=螺髪・らほつ)で表される髪型が、
細い三つ編みを額の上でぐるぐる巻くようにまとめてあります。
右手は「ハーイ」といった感じで手のひらをこちらに向けてかかげ、
左手はそのまま体に沿って下し、やはり手のひらをこちらに向けています。
だいたい直立しているようです。

清涼寺式釈迦如来像をまとめて下さっています↓
http://homepage1.nifty.com/sawarabi/ninnsyou/butuzou-data/butuzou-data.htm


本堂で釈迦如来にご対面。

清涼寺のお像は、
丸くふっくらしたお顔で、はっきりした顔立ち。
腰の位置がかなり高く、ウエストが引き締まっています。
衣が体にぴったりしている上に、
衣紋のラインが体のラインを強調しているため、
ズボンをはいているかのように足がニョキっと見えます。

北宋時代の中国から招来した寄木造。
肉身部は漆箔、衣部は黒漆であったのではないかと考えられているそうですが、
現在は、かなり漆が落ちた状態のようでした。

遠目にはよく見えませんでしたが、
黒目には黒耀石が入っていて、
白毫(おでこのほくろのような部分)には
線刻で化仏が描かれているなど、
他にはあまりみられない様々な細かい細工が施されているようです。


この仏像でもうひとつ特筆すべきは、
像内に五臓六腑をかたどった布袋が入っていたこと。
こちらも本堂に展示されています。

これは、この像が生きている(=「生身」である)
ということを表すためのものですが、
この像が造られたとされる10世紀末の中国に、
解剖学的な知識が知られていたことを示す資料としても
貴重とされています。



私が行った日はたまたまお寺の行事の関係で
釈迦如来の廟が開扉されていましたが、
基本的に特別な時期しか開扉されていないようです。

境内にある霊宝館も有名な仏像がたくさんいるようですが、
春期(4月、5月)、秋期(10月、11月)のみの公開だそうで、
今回は、源融の姿を映したとされる阿弥陀如来像は見ることはできませんでした…。



常寂光寺

小倉山の山腹にかけて建っている日蓮宗のお寺。
16世紀末頃の開山です。

常寂光寺


こちらもお庭が有名なようです。
全山紅葉に包まれた境内の様子が、
「常寂光土」という浄土のようだ、
というのでこの名が付けられたとか。

まだ紅葉した葉が枝に残っていて、
時々ふったりやんだりする雨に、
深いしっとりとした色合いになっていました。

常寂光寺庭


本堂は改修中だったのでしょうか?
覆いがかぶっていて骨組みだけになっていました

重要文化財指定されている多宝塔を通り過ぎて、
さらに登ると、比叡山から山科の方まで京都が一望できます。



〈ランチ〉

ランチは「嵯峨野湯」で頂きました。

カフェ嵯峨野湯外観

銭湯をリノベートしたという、とっても素敵な建物です。

カフェ嵯峨野湯内部


九条ネギとお豆富の生パスタを注文。
意外な組み合わせですが、
濃厚なお豆富がクリーミーでとても美味しかったです。

嵯峨野湯
http://www.sagano-yu.com/index.html


***


かなり冷え込みましたが、
まだ紅葉の名残があり、名勝を堪能できました。

さすがに日本有数の観光地だけあって人が多いですが、
中心をちょっと離れるとけっこう静かです。

京都にしてはこじんまりとしたお寺が多く、
京都の中心部の洗練とも鄙びた趣の奈良とも違った
のんびり優雅な雰囲気が楽しめました。
お庭が素敵なところが多いので、
色々な季節に訪れたいですね。


今日はこれぐらいで。
それではまた。




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