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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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美術館に行こう!(展覧会編⑤)〜もっと近づきたい〜

こんにちは如月東子です。

引き続き、美術館の展覧会の歩き方です。


もしかしたら今回は、
展覧会の歩き方というよりは、
美術館での作品の見方一般になってしまうかもしれません。


今日からしばらく、
個々の具体的作品を鑑賞する際、どうやって見ていくか、
ということを考えていきます。


***


作品を見ているとき、
私はもしかしたら周りからはちょっと
変わった人にみえるかもしれません。


作品に身を乗り出さんばかりに寄ったかと思うと、
じりじり後ずさり。
変なところで中腰になっている。

額に手をかざし、
目をすぼめ、
時には、目の前に指をたてて片目をつぶっている。

細かい細工が見どころの工芸品が出品されているわけでもないのに、
単眼境をのぞいては離し、離してはのぞく。

一つの作品の前でウロウロと30分も40分も行き来する。


スマートではないかもしれませんが、
そして周りの人に迷惑をかけないように気をつけるべきですが、
でも、
作品を見るときは、
一定の距離・高さ・時間で見続けない
というのが自分なりの発見をするための必須条件です。


***


今度美術館に行かれた際は、
自分が普段見ているよりもっと近づいてみて下さい。


まず絵肌をじっくりみます。
筆跡、絵具の輝き、近くで目を凝らして初めてわかる微妙な色合い。

そもそも日本の古い絵画だと、かなり色彩が黒ずんでいて、
相当近づいて目を凝らさなければ、
ぼんやりとしか図像がわからないこともままあります。


近くを見たら、少し下がって全体をみます。
少し遠ざかると、先ほど見たパーツが、
また違う印象を与えることがわかります。


全体→部分→全体→部分→全体→部分…

普通に→極近で→近くで→遠くで→極近で→普通に→遠くで…



モティーフ、色彩、構図、配置、
筆遣い、マティエール(画面の質感)、素材、
そして全体のバランス。

画面上のそれぞれのパーツが
別のパーツに働きかけ、
全体の調和が保たれています。


近づいてみると、即興的なのかと思われた作品が、
実は緻密に計算して描かれていたことがわかります。

ブリジストン美術館所蔵の
ジャクソン・ポロック《Number 2, 1951》に近づいたとき、
はっと思いました。

ベージュの画面に黒い絵具をドリッピングしただけかと思いきや、
よく見てみると、
ある部分は、ドリッピング後にできたスペースの内部を
ベージュの絵具を細心に埋めていたのです…。

画像は以下
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/collection/works/58/



***


あるいはぐっと遠ざかってみましょう。

東京国立博物館で毎年年始に展示される
長谷川等伯の《松林図屏風》。

さがって、さがって、
展示されている国宝室をはみ出るぐらいにさがっても、
画面から霧のような空間感が溢れ出てきます。

画像は以下
http://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl_img&size=L&colid=A10471&t=


***


さて、この機会に鑑賞アイテムをひとつご紹介。

近くを見るとき、
肉眼では物足りなく思う方はおられませんか?

細かい細工の入った金工ならもちろん、
浮世絵だって、ガラスケースの中では遠すぎて、
あの凸凹が感じられません。
油絵だってマチエールを触るように近寄りたいという方。

そのためのお道具。
単眼境です。
双眼鏡でもいいかもしれませんが、よりコンパクトです。

私が使っているのは
Karl Zeiss
デザインセレクションモノ4×12 B Mono



Zeiss


これは大学時代の仏像専門の教授のオススメ。
プロのお眼鏡にかなったものです。


私は他の単眼境を使用したことがないので、
ほかと比べてどうかわかりませんが、
単眼境からのぞいた映像が非常に明るいのが特徴とのこと。


この単眼境をお持ちなら、
後ろにさがった状態でもごく一部分を
クリアに拡大して見られます。


倍率はこのモデルでは低い方ですが、
逆に20㎝くらい近くのものでも拡大できるので、
通常の展覧会や寺社での仏像等の鑑賞で不便
ということはまるでありません。
(もう一段倍率が高い6×18でもいいようです。)

値段は、現在ネットで調べた限り3万円ちょっと。

数千円レベルのものに比べれば
値段ははりますが、品質は保証されていますし、
実際、長期保証がついていますので、
一生ものとすれば、高くはありません。

カールツァイスジャパン
http://www.zeiss.co.jp/sports-optics/ja_jp/nature/monoculars.html#inpagetabs-2

販売店が限られているので、
ご購入の際は、メーカーに問いあわせる等してください。
参考
http://www.indexpro.co.jp/distributor/list-distributor.aspx?mcid=498



ちょっと散漫になってしまいましたが、
今日はこれぐらいで。
それではまた。

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