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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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ココこんなとこ! 〜香雪美術館(神戸市・御影)〜

こんにちは如月東子です。

今日は、神戸市の御影(みかげ)にある
香雪美術館とその展覧会の感想です。


***


香雪美術館は、阪急御影駅から約5分、
JR住吉駅からだと約15分ほどの所にあります。


御影といえば、神戸の高級住宅地ですが、
香雪美術館は、阪急御影駅からほど近い
閑静な住宅街の一角、
長い塀に囲まれた広い敷地の内にあります。
小さなお庭を前に配した高床式のお蔵のような建物です。


香雪美術館外塀
長い塀(中は全部「旧村山邸」のお庭のようです。)


香雪美術館入口
美術館入口


香雪美術館玄関
分かりにくい写真で恐縮ですが、
紅葉の葉叢に隠れたところに玄関があります。


こちらの美術館は、
朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850〜1933)のコレクションを
収蔵・展示している美術館です。

美術館裏には、
重要文化財指定をされている「旧村山家住宅」が
現在も保存されています。

洋館や和館、お茶室等を擁する「旧村山家住宅」は、
広大な敷地に和洋の建物を配する
明治、大正期の邸宅の典型とのこと。

普段は「住宅」のあるお庭部分には入れませんが、
折々にお茶室での茶会が催されているようですし、
春と秋には庭園見学会があるようです。


***


さて、今回開催されていたのは
〈大名茶人 松平不昧の好み〉展です。

松江藩の七代藩主で、
茶人として名高い松平治郷(不昧)
生涯にわたって蒐集した茶道具や、
その好みに沿って作らせた品々が展示されています。

不昧の蒐集した茶道具は目録化されており、
その目録の代表的なものが
『雲州蔵帳(うんしゅうくらちょう)』です。
蔵帳には、それぞれの茶道具の来歴や
不昧公による格付けなどが記載されており、
不昧公の美意識をかいま見ることができますが、
今回の展覧会は、
その蔵帳をもとに選んだ作品が出品されているそうです。

前期・後期あわせて約70点の展示品のほとんどが
香雪美術館コレクションからの展示ですので、
この美術館の蒐集品の質の高さが窺えます。


展示室は1階に1室、2階に1室と
さほど大きくはありません。

70点弱の作品がありますが、
ゆっくり見ても疲れない程度の広さでしょう。

少し低めの展示ケースなので、
作品をよく見ようと思うとしゃがむ必要がありますが、
これは実際の畳の高さを意識しているのかもしれません。

各作品への解説は多めです。
茶器を形容するのに、独特の用語が使われていて
すこし難しく感じるところもありますが、
それはそれで「その世界」を垣間みることができて面白いです。

今回、茶碗・棗は黒や渋い茶のものが多かったですが
(不昧公の好み?)、
香合(こうごう)には華やかなものが多かったように思います。

《祥瑞 瑠璃雀香合》は、
目が覚めるような濃いコバルトの焼き物で、
雀(?)をかたどっていますが、
その羽毛の毛束のひとつひとつが細かく造形されています。

《堆朱 扇の丸香合》《存星 柚子香合》は、
今までみた堆朱の作品の中でも、
非常に細工が細かく繊細なつくり。

夕顔の実をくりぬいて乾燥させたものに
美しく白い花を描いた《庸軒好 回也香合》
不昧公自身が作ったという《青梅香合》
それぞれのどかな優しい美しさがあります。

香合はサイズが小さいためか、
逆にアクセントになるように作るのでしょうか?
非常にヴァラエティに富んで見ていて楽しいものです。


『蔵帳』は、今なお、
茶道具の良し悪しの判断の指針とされているものだそうですから、
今後、茶器を鑑賞する上で、勉強になる展覧会です。


茶道具以外にも、
不昧公自身の書画や
彼と親交のあった酒井抱一の屏風絵・短冊帳なども展示されています。
こちらも保存状態がよく見応えがある作品でした。


***


香雪美術館庭


まだあいにくの雨でしたが、
紅葉や老爺柿が色づき、
寒さの中にも彩りを添えています。


良い作品がそろっていますので、
お時間があれば、ぜひ足をお運びください。


香雪美術館
阪急「御影」駅より徒歩5分
JR「住吉」駅より徒歩15分
会期中無休
10:00~17:00(入館16:30まで)
http://www.kosetsu-museum.or.jp/guide/index.html

〈大名茶人 松平不昧の好み〉展
会期:2014年10月25日~12月23日
http://www.kosetsu-museum.or.jp/exhibition/


今日はこれぐらいで。
それではまた。



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