FC2ブログ
2019/01
≪12  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   02≫
プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


 
揺らぐ世界と世界をよくするデザイン〜〈活動のデザイン展〉

こんにちは如月東子です。

前回の〈天才陶工 仁阿弥道八〉展と同じく、
Tokyo Midtown内の21_21 DESIGN SIGHT
(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)で開催中の
〈活動のデザイン〉展の感想です。


21_21デザインサイト


***


20世紀末から急速に情報社会化した現代、
日々大きく変化する私たちの生活スタイルや
人々の価値観を問い直す。
「社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする」
そんな意識をもったアーティストたちの
作品や活動を紹介する展覧会です。
(引用は展覧会HPから)


今の日本で暮らしていて、
ふと考えることはないでしょうか?

昔の王侯貴族よりずっと便利で快適な生活が
できてしまっているんじゃないかって。
(金持ちでないにしろ、ある程度のお金があれば、の話ですが)

もちろん、ピラミッドを造らせたり、
贅をつくした宝飾品を身につけたりはできないけれど、
蛇口をひねれば水は出てくるし、
夏の暑い盛りに冷たいものを食べ、
冬は暖かい部屋でぬくぬくし、
トイレは水洗化されて、
イヤな匂いに悩まされることもありません。

一瞬で世界中の情報にアクセスできるし、
なんだってすぐ手に入れることができる。

それになんだかんだいって、
個人が行動を決定したり、表現したりすることだって
ずっとずっと自由になりました。

でも、先進国にいる私たちは同時に知っています。

自分たちがこれだけ快適に暮らしているのに、
日常の糧も満足に得られず、
病気になっても治療も受けられず、
字も読めない人がたくさんいるのだと。

そんな情報が、毎日のように耳に入ってきます。


展覧会主催者の川上典季子さんは書きます。
「日々更新され続ける膨大な知識や知恵は、
社会の不均衡や倫理、価値観を問い直すために活用されることが
望まれているのです。」



世界各国で、さまざまなアーティストたちが実践する
「活用の事例」が20ケースあまり集められたのが、
本展覧会。

私たちが日々の雑事に取りまぎれている間に、
世界ではアーティストたちが
それぞれなんか面白いことを試しているんです!


■□■□■

大量に捨てられるペットボトルを
「ささら」状に細かく裂き、
各地の素材と伝統技法をつかって編み上げた照明の傘。
美しいペットランプが出迎えてくれます。

ペットランプシェード

ペットランプ制作風景
ペットランプの制作風景


■□■□■

FIXPERTSは、
ちょっとしたトラブルを抱える人(FIXPERTNER)と
それを直す(=Fix)人(FIXPERT)をつなげ、
その過程を映像化する試み。
http://fixperts.org/

FIXPERTたちによって作られた様々な道具が並びます。
FIXPERTS


■□■□■

アフガニスタンから亡命し、
オランダでデザインを学んだマスード・ハッサーニは、
風を利用して遊ぶアフガニスタンの伝統的な玩具から
地雷除去装置をデザインしました。

マイン・カフォン(地雷を爆発させろ!)
と名付けられたこの道具。

風に吹かれてコロコロと地雷原を転がり、
地雷の上にさしかかると、地雷が爆発する、
という単純な仕組み。

写真の後ろに映った映像に注目です。
マイン・カフォン1

爆発!
マイン・カフォン2

アイディアの元になった玩具。
マイン・カフォン4


■□■□■

「手の形」ということを考えた作品。
グリップ部分だけが机の上に出ていますが、
それぞれなんのグリップだかわかりますか?

手の形


細かいビーズのなかに手を突っ込んで握り、
そのままの形で手を取り出すと、
その人の「理想的なグリップ」が出現!?

理想的なグリップ
私の理想的なグリップの形。
(ちょっと不自然なような…?)


■□■□■

町中にドローンを飛ばし、
それがとらえた映像を映した作品。

右上の小さい機械がドローンです。
ドローンが認識する世界

映像を見ていると、
ドローンが飛びながら、
物や人間を幾何学的に認識したり、
なんだかわからないけれど、
数字を割り出したりしているのがわかります。

ほんとに、
個々の人の頭部をパパっと認識するんですよ。


***


昨日まで当たり前だったことは、今日の当たり前ではない。
今日の当たり前は、明日の当たり前ではない。

ちょっと見方を変えてみる、とか。
自分のもっているちょっとした知恵や知識を分けたら、
隣の人の日常がちょっと楽になる、とか。

今日もアーティストたちが、
そんなことを思考し実験を繰り返している。


体験型の作品もあり、
楽しく見ながら、
色々考えることもできる展覧会です。


ぜひ足をお運びください。


21世紀初頭のスローガン
ダグラス・クープランド 「21世紀初頭のスローガン」


〈企画展 活動のデザイン展〉
会期:2014年10月24日 - 2015年2月1日
会場:東京ミッドダウン 21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/program/fab_mind/


今日はこれぐらいで。
それではまた。

Tokyo Midtown内、サントリー美術館で開催中の
〈天才陶工 仁阿弥道八〉展についての記事はこちら↓
「洗練されすぎてないからあたたかい〜〈天才陶工 仁阿弥道八〉」
http://kisaraghitouko.blog.fc2.com/blog-date-20150112.html




スポンサーサイト


 
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。