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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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ココこんなとこ〜芦屋市立美術博物館・谷崎潤一郎記念館

こんにちは如月東子です。

今日は、芦屋市にある
芦屋市立美術博物館および芦屋市谷崎潤一郎記念館
の感想です。


***


芦屋市立美術博物館は、
阪神芦屋駅から徒歩約20分程度の所にあります。
駅からバスも出ているようですが、
歩いて行ってきました。

大きくて素敵な住宅がたち並ぶ住宅街を、
芦屋川に沿って海のほうに歩きます。

あるところで左に折れると、
芦屋市立美術博物館、谷崎潤一郎記念館、
芦屋市立図書館
が並ぶ、
芦屋の文化エリア(?)に到着しました。

芦屋市立美術博物館入口


美術館は、なかなかアートな建物です。
芦屋市立美術博物館建物


中庭には、喫茶店のほか、
小出楢重のアトリエを移築した建物が建っています。
小出楢重アトリエ

中庭の小出楢重のアトリエは内部も見学可能です。


美術館内部は、
一階から二階にかけてが吹き抜けになった
なかなか堂々としたつくり。
芦屋市立美術博物館内部

一階ロビーの一画をボードで仕切って
展示スペースにしていました。


***


現在の展示は、
〈土器どき芦屋の物語-遺跡が語る芦屋の歴史-〉展
〈光の空ー阪神・淡路大震災から20年ー芦屋〉展


〈土器どき芦屋の物語〉は、
新石器時代から、律令時代くらいまでの、
現在の芦屋周辺、菟原(うばら)とよばれる地域の
出土物、石器や焼物(弥生土器、土師器、須恵器)などが
展示されていました。

この地域には、
芦屋川を中心に、先史時代から集落ができており、
律令時代には、古代山陽道の中継地として、
重要な場所だったようです。

地図での解説がほとんどなかったので、
地元出身の人間ではない私には、
遺跡の場所などがよくわからなかったのが残念です。


***


〈光の空ー阪神・淡路大震災から20年ー芦屋〉では、
大震災当時の様子を描いた地元画家・写真家の連作のほか、
震災後の芦屋とアートをめぐる話題が紹介されていました。

地震によって芦屋でも50%を超える住宅が、
全壊または半壊の被害にあったのだそうです。

街とコミュニティを再興するにあたって
アートワークを取り入れる試みや、
芦屋市立美術博物館が中心となって行った
「文化財レスキュー」についての資料などが
展示されていました。

「文化財レスキュー」の対象になったのは、
中山岩太(1895−1949)の写真等。

中山岩太はニューヨークで写真を学び、
帰国後、芦屋で写真スタジオを構えました。

阪神大震災により、その建物が全壊。
美術館と学生ボランティアらが貴重な資料を搬出、
どうにか戦前からの貴重な資料を救出しました。

その後も、ボランティアによる
「写真ヘルプ・ネットワーク」などが結成され、
膨大な資料の整理が行われましたが、
これは、デジタルアーカイブのテストケースとなったようです。

種々の震災によって、
文化財の展示・保存のありかたについての見直しが
行われることになりますが、
近年とみに進むデジタル化などは、
阪神大震災がひとつの契機になっていたのですね。


今回は展示がありませんでしたが、
芦屋市立美術博物館は、
1950年代後半に興った美術運動
「具体」のコレクションをもっているそうですから、
いつか拝見したいものです。


***


市立博物館のすぐとなりには
芦屋市谷崎潤一郎記念館があります。

谷崎潤一郎記念館入口
瀟洒な門構えの記念館。


谷崎の生涯が、主に写真資料によって
紹介されています。

大正12(1923)年の関東大震災を契機に、
関西に移り住んだ谷崎ですが、
岡本や芦屋など
兵庫県内を7〜8カ所を転々としたようです。

岡本梅の谷という場所には、
谷崎自らが設計して建てた
のちに「鎖瀾閣(さらんかく)」と名付けられた建物がありましたが、
阪神淡路大震災により倒壊しました。

展示には、その復元模型がありましたが、
模型でも扉の飾り等相当凝ったもので、
さぞかし美的な空間だったろうと思います。


敷地内に、
谷崎が京都で住まった潺湲亭(せんかんてい)
お庭が再現されています。
谷崎庭園


関西と谷崎の関係がわかる展示です。
関西を舞台に書いた彼の小説が読みたくなりますね!


***


図書館、博物館、記念館を、
あわせて楽しまれるといいと思います。

機会があれば、一度足をお運びください。


芦屋市立美術博物館
①阪神電車芦屋駅から 
 南東へ徒歩約20分
 または
 阪急バス2番のりば「緑町(美術博物館前)」停留所
②阪急電鉄芦屋川駅から 
 阪急バス5番のりば 「緑町(美術博物館前)」停留所
③JR神戸線芦屋駅から 
 阪急バス5番のりば 「緑町(美術博物館前)」停留所下車
月曜休館
10:00~17:00(入館16:30まで)
http://ashiya-museum.jp/


現在開催中の展覧会
〈土器どき芦屋の物語-遺跡が語る芦屋の歴史-〉展
〈光の空ー阪神・淡路大震災から20年ー芦屋〉展
会期:2014年12月13日 ~2015年2月8日
http://ashiya-museum.jp/exhibition_new


芦屋市谷崎潤一郎記念館
(芦屋市立美術博物館となり)
月曜休館

http://www.tanizakikan.com/


この日はココからそのまま、
〈雪景色の系譜〉展が開催中の
西宮市大谷記念美術館へ向かいました。

今日はこれぐらいで。
それではまた。


大谷記念美術館についての記事はこちら↓
「雪景色らしさ」はどこにある?!〜〈雪景色の系譜〉展
http://kisaraghitouko.blog.fc2.com/blog-entry-63.html




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