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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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ココこんなとこ! 〜高麗美術館(京都市北区)〜

こんにちは如月東子です。

今日は、京都市北区にある
高麗美術館とその展覧会の感想です。


***


高麗美術館は、
京都市内の北に位置する小さな美術館です。

京都駅、京阪三条駅、地下鉄北大路駅などから
バスで行きます。

水色の門と屋根が印象的な素敵な建物です。

高麗美術館入口


こちらの美術館は1988年の開館。

在日朝鮮人1世の実業家である
鄭詔文(チョンジョムン)氏が、
自らの朝鮮美術品コレクションを
広く一般に紹介するために創設した美術館で、
朝鮮の陶磁器、書画、木家具、仏教美術など1700点を収蔵します。


展示室は2部屋。
1階と2階に分かれています。

工芸家具や
「チョガッポ」と呼ばれる伝統的パッチワークなどが
随所に置かれていて、
非常に品のよい暖かみのあるインテリアです。


***


現在開催中の展覧会は、
新春企画展
〈チャングムが生きた時代ー女性たちの生活と服ー〉

李氏朝鮮時代の衣食住について紹介する展覧会です。

構成は下記のようになっています。
第1部 女性の生活と服ー墓から出土する服飾
第2部 心と身体と飲食ー「薬食同源」の普及
第3部 婚礼衣装に身を包んでー女性として生きる



目玉は第1部で、
李氏朝鮮時代(16世紀〜19世紀)の女性達の
服や装飾品、生活を彩った絵画・工芸品などの
見事な作品が展示されています。

ご存知と思いますが、
展覧会のタイトルにある「チャングム」は、
韓国のテレビドラマ「チャングムの誓い(大長今)」の
主人公の名前です。

李氏朝鮮時代の歴史書に名前が記された
実在の医女をモデルにした宮廷女官の物語(フィクション)ですが、
数年前、私も毎週続きを心待ちにしていたのを思い出します。


今回初めて意識したのですが、
チャングムの舞台は、
16世紀の李氏朝鮮時代の中宗の頃だったのですね。


第1部で出品されている衣服は複製品です。

土葬の習慣がはじまった李氏朝鮮時代には、
遺体とともに多くの衣装が埋葬されるようになりました。
その発掘調査に基づいて、
生地の織り方から再現された見事なものです。

ソウル女子大学校檀国大学の服飾学科の学生が
制作したもののようです。


朝鮮の女性が着用するものの基本は、
上衣のチョゴリとスカート部分のチマに分かれます。
儀式のさいなどにはその上に、
金襴を施した豪華な唐衣などをつけたりしたようです。

展示によると、
チョゴリは、年代を追うごとに着丈が短くなり、
袖の幅も狭くなってきます。
チャングムの時代はまだ16世紀ですから、
かなりゆったりとした作りです。

17世紀、18世紀と洗練を重ねたチマチョゴリ。
ごく短いチョゴリに見事に織られた薄手のチマを重ねた姿は、
さぞかし可憐だったことでしょう…!

目にも鮮やかな色合いと
ふんわりしたスカートの組み合わせは、
どちらかというと西洋宮廷で着られた「ドレス」のよう。

日本の着物とは、シルエットがだいぶ違いますね。


衣服とともに、
螺鈿をほどこした朱漆の箱や屏風、陶器なども
あわせて展示されています。

同じく中国からの影響を受け、
形式的には非常に類似していますが、
同時代の日本の作品との趣の違いが感じられ、
面白く思います。

おおざっぱな印象ですが、
朝鮮の造形はどことなく
子供のような「無邪気さ」「素朴さ」を
残すように造られているように思います。
江戸時代の絵画・工芸の
洗練の度を増し、諧謔的なまでに奔放な造形とは
ひと味もふた味も違います。

形式が近いゆえに
心理的に近づきやすくまた違いを感じやすい。

見れば見るほど、
朝鮮美術についてもっともっと知りたくなってきます。


***


前庭にはユニークな石像も。
朝鮮は石の文化があるんですね。

石像①  石像2

小さいけれど、
朝鮮の文化の豊かさを感じられる美術館。
お時間があれば、ぜひぜひ足をお運びください!


高麗美術館
10:00~17:00(入館16:30まで)
月曜休館
http://www.koryomuseum.or.jp/

新春企画展
〈チャングムが生きた時代―女性たちの生活と服―〉展
2015年1月8日~3月29日


チャングムが生きた時代展看板


今日はこれぐらいで。
それではまた。



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