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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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ココこんなとこ! 〜相国寺承天閣美術館(京都市上京区)〜

こんにちは如月東子です。

今日は、相国寺承天閣美術館とその展覧会の感想です。


***


相国寺承天閣美術館は、
京都市上京区の美術館で、
相国寺の広大な境内の一画にあります。

承天閣美術館入口


相国寺は臨済宗の大本山。
創立者は足利義満
五山文学の中心地であり、
画僧の周文雪舟を輩出したのもこのお寺です。

相国寺とその塔頭が所有する宝を受託し、
保存、展示、研究調査、禅の普及などを目的として
1984年に開館したのがこの美術館。

金閣寺(鹿苑寺)銀閣寺(慈照寺)は、
このお寺の塔頭というのですから、
そこに伝わる寺宝の豊かさは想像するに余りあります。


展示室は2室なので
大きな美術館とは言えませんが、
とにかく見応えのある作品が目白押し。

通常の展覧会であれば、
メインになるような作品がいくつも並んでいます。


***


現在開催中の展覧会は、
〈花鳥画展ー室町・桃山・江戸・中国宮廷画壇の名品〉

花鳥画を集めていますが、
漆塗りの容器などの工芸品や仏像などの展示もあり、
全部で60点余りの作品が展示されています。


第一室には、丸山応挙が4点。
応挙は「写生派」といわれ、
描かれたもの自体は
それなりにリアリスティックな細かさがありますが、
どちらかというとデザイン的・装飾的に見えますね。
「写実的」=「三次元リアル」と言うわけではありません。
彼の《薔薇文鳥図》《朝顔図》の対幅など、
ちょっと色気のある装飾性が感じられます。

第一室には、
金閣寺境内にある茶室「夕佳亭」
再現されているのも見ることができます。


第二室は大きい部屋です。
二室に入ると、
常設展示の伊藤若冲作の障壁画
《鹿苑寺大書院旧障壁画「葡萄小禽図床貼付」》
おなじく《「月夜芭蕉図床貼付」》の2作品が、
向かい合ったガラスケースの中に収まっています。

その他にも、
中国は宋、元、明時代の貴重な作品はもちろん、
室町時代から江戸までの見事な作品が並びます。

長谷川等伯《竹林猿猴図》屏風も有名ですが、
私が特に惹かれたのは、
狩野直信(松栄)筆の《水辺花鳥図屏風》です。

狩野松栄は、狩野永徳のお父さん。
また、
狩野元信という、
狩野派の基礎を築いた偉大な2代目の息子です。

松栄はあまり目立たない人物のような気がしますが、
見ていてなんとも楽しい絵を描く人です。

今回の出品作には、
たくさんの種類の鳥達の
さまざまな姿態が描かれていますが、
その一匹一匹が生き生きしていた愛らしいこと。

元信の厳格さが少し緩み、
少し全体的に形態に丸みがあり、
構図はややこじんまりした感じで、
親密さを感じさせます。

永徳の豪快で自由な筆法は、
ときに少し間延びしたような印象を与えますが、
松栄はまだ抑制的。
それでもライブ感あふれる作風は、
この父にしてこの子あり、といった感じがします。

ぜひ注目していただきたい作品です。


***


美術館の窓から、小さな箱庭に枯山水が見えます。
ゆっくり見ていたら、
なにか禅的な気づきを得られるかもしれません。

承天閣美術館庭


一度足を運べば、
相国寺が、日本の芸術の支え手であったことが
よくわかる美術館。

感服しました!

おとなりの同志社大学
赤レンガづくりの素敵な建物もお見逃しなく。

京都に行かれた際は、
ぜひ足をお運びください。


相国寺承天閣美術館
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
http://www.shokoku-ji.jp/j_nyukan.html

〈花鳥画展ー室町・桃山・江戸・中国宮廷画壇の名品ー〉
2014年10月4日~2015年3月22日【会期中無休】
http://www.shokoku-ji.jp/j_now.html


今日はこれぐらいで。
それではまた。




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