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プロフィール

如月東子

Author:如月東子
C’est l’enfance de l’art.へようこそ。
(セ・ランファンス・ドゥ・ラール)

昔から絵を見るのが好きで、美術系の大学に行き「美術史」などを少し勉強しました。

その後、美術とは関係ないお仕事についたけど、美術について、普通の人よりはちょっぴりだけ多く考えてきました(多分)。

そんな私が、これまで美術鑑賞をするなかで気づいたこと・感じたこと・考えてきたことの中には、美術をもっと楽しみたいと思ってる人に、なにかヒントになることがあるかもしれません。

美術鑑賞の記録を中心に、美術館などの紹介や鑑賞の役に立つ情報などを載せていければ、と思います。

皆さんのお役に立てれば幸いです☆

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美術館に行こう!(展覧会編③)〜見どころは何ですか?〜 

こんにちは如月東子です。
すっかり寒くなってきましたね。


前回に引き続き、
「会場は2度(以上)まわる」必要性について書いてみます。


前回は、展覧会場を2回以上まわって
企画者の意図を理解することで得られる楽しみ、
ということをお話ししましたが、
それはもっと重要な体験の前段にすぎないかもしれません。


今回は、
「あなたにとっての見どころ」を発見するためにも
ぜひとも二周はしたい、というところを説明したいと思います。


***


さて、実際に出品作全てにひととおり目を通してみて、
企画者から提示された内容の中で、
あなたはどう感じたでしょうか?

なにか見たりない、と感じたところがあったはずです。
メインのポイントではないはずなのに、
妙に興味が引かれたところがあったはずです。

それが知的興味なのか、美的な興味なのか、
それとももっと別の興味なのか、
それは人によって違うと思いますが、
企画者の意図を離れて「自分」が作品と向き合うのは、
ここからです。


大事なのは、企画者の意図をふまえた上で、
自分がなお何を感じたのか、ということです。



たしかに、
自分の興味を引く作品だけじっくり見て味わえればそれでよい、
そういう楽しみ方もあります。

でもそれは自分のフレームをひとつも変えない見方です。

「その作品との出会い」もとても貴重な体験ですし、
時にはそのインパクトに勝るものはない、ということはあります。

でも、それだけでは自分の幅を狭めるだろう、と思うのです。


一応最初は、相手の誘導にのってみる。
その意図もある程度理解した上で、
じゃあ自分はどう考えたのかを見つめてみる。


展覧会全体を俯瞰してみたときに、
その企画者がした構成以上のなにかを作品は発しています。

作品が発しているメッセージは、
客観的に多くの人がそう感じられるものなのか、
あなた個人だけが感じられるものなのか、
とりあえずはわかりません。


でも、ひとつのハードル(企画者サイドの意図)を超えて
自分のところにくる何かがきっとある。


特にフィーチャーされているわけではないけれど、
自分にとってある作家を理解する上では
キーとなる作品があるかもしれません。

自分が持っている知識とヴィヴィッドにつながって、
ぱっと視界がひらけるような作品があるかもしれません。

ときには、企画者の意図したテーマと別のなにかを
作品から受け取ってしまうことがあるかもしれません。


それがなんにせよ、
作品からのメッセージを受け取るには、
自分のなかにわき上がってくる細かい気持ちや気づきに
時間をかけて耳を傾けるほかありません。

その作品の前を1回通り過ぎただけで帰ってしまっては、
その時間は永遠に失われてしまうのです。


多くの人は、
なんとなく順路に沿って順番に作品を見て、
たまに有名作品に立ち止まるだけで満足しているか、
あるいは逆に、
自分の興味にフィットする作品にだけに注目して喜んでいるだけ
かもしれない。

ですが、
展覧会を企画した専門家にとっての「見どころ」

あなたにとっての「見どころ」

を意識することで、もっとずっと深く
その展覧会を楽しむことができるはずだと私は思います。


そのためには、出口まで来たらもう一度入口まで戻ってみましょう。
(他の方の迷惑にならないように)

どんな作品が先にあるのかもうわかっているので、
なにかを見損ねるのではないかと心配する必要もありません。

さっきは人だかりができていた作品でも、
今度は人が空いているかもしれません。

なにかつかめるまで、できれば何度でもウロウロしましょう


一見ではたどり着けない何かがつかるはずです。



お風邪を召されないように。

今日はこれぐらいで。
それではまた。
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